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花鳥風月通信

自慢のおいしいスパゲティ
高円寺「花鳥風月」の公式ブログ
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花鳥風月の紅茶
こんにちは。ミキです。
今日は花鳥風月の紅茶について
お話ししたいと思います。
この季節、私は花鳥風月のアイスティーや
アイスミルクティーが俄然飲みたくなります。
こんなにきれいに透き通って、
上手に淹れたアイスティーは
なかなか外で飲んだことがありません。
アイスティーは、茶葉を蒸らしたあと
急速に冷やさないと白く濁ってしまうので、
うちで作るにはひと手間かかるし
氷がたくさん必要なので、
あまり自分では作りません。

私は冷たい飲み物にはシロップを入れて
飲むのが好きですが、シロップを入れた
アイスティーはすっきりして、
アールグレイのいい香りがして、
本当に夏の飲み物、ってかんじがします。
アイスミルクティーも、きちんと
ミルクティー用の細かい茶葉を
使って濃い目に作っておき、
そのつどミルクで割っていますが、
それはもう、何度も自分で言ってしまいますが
これ以上おいしいミルクティーを外ではなかなか
飲んだことありません。
普通のアイスティーにミルクを注いだだけでは、
水っぽい、ぼやけた味の飲み物に
なってしまいますが、このミルクティーは濃い!です。
これもまた、シロップを入れて
きちんと甘みをつけたほうがおいしいです。


でも何より、花鳥風月の紅茶がおいしいのは、
いい茶葉を使っているからです。
花鳥風月では、京都の紅茶専門店
「ラ・メランジェ」の茶葉を使っています。
店主が以前京都でカフェをしていたときにも
使っていました。
例えばアールグレイですが、
アールグレイはそのメーカーによって
驚くほど香りが違ったりするものですが、
(以前どこかのものを買ったとき、
あまりの匂いのきつさになかなか飲めず、
戸棚に入れて芳香剤のようにして使ってました・・・)
メランジェのものは本当に、
上品な、いい香りがするのです。
オーナー(女性の方です)も、
紅茶には本当にこだわりを
持っていて、ここの茶葉を仕入れるためには、
きちんとした紅茶の淹れ方の
講習を受けなくてはいけません。


お店を始めるとき、紅茶をどこから仕入れようか、
という話になって、ほかのメーカーの茶葉で
アイスミルクティーを作ってみました。
すると、あんなにおいしいと思っていた
アイスミルクティーが、なんだか薄い、
ぼやけた味のものに感じたのです。
そのとき、やっぱり淹れ方だけじゃなく、
茶葉が一番の味の決め手なんだなあ、
と納得しました。
できるだけ仕入れの値は安く抑えたいと思って
ほかのものを試したのですが、自分たちが本当に
おいしいと思えないものをお店で出しても
意味がないので、少し高くても、上質で、
信頼のできるメランジェのものを
使うことになりました。


花鳥風月の飲み物は種類はそんなにないですが、
どれを頼んでもらっても恥ずかしくない、
自信をもって出せるものだけが置いてあります。
基本の飲み物がきちんとおいしいことが
大事だと思うから。
だから、うちではいろいろな飲み物に
挑戦してみてほしいな〜と思っています。



| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 08:17 | - | - |
自営業という生き方
こんにちは。ミキです。
前回、むやみにカフェをオープンするのには
反対していた私ですが、
自営業、というものにはすごい魅力を感じます。
応援したい、って思ってしまいます。
私の両親も小さなレストランをしていましたが、
私が好きだったのは、朝の風景です。
日曜の朝、私が二階から
下の居間に下りていくと、お父さんとお母さんが
朝のテレビを見ながら身支度をしています。
コーヒーを飲みながら、今日はどうかなあ、
忙しいかなあという話をしたり、
テレビのおかしなニュースを見て笑ったり。
そんな様子を見ながら私は
一緒のテーブルで朝ごはんを食べていて、
そのうち父と母は
それぞれお店の準備に行ってしまいます。


開店前のお店はしんとして、
でも準備を整えてお客さんを待つだけの
状態になったお店はとてもきりっとしてきれいです。
最後に、閉めてあったブラインドと
カーテンを開けると、朝の光がぱあっと
お店中に入ってきて、それはいつ見ても、
また新しい一日が始まるんだ、
と思える美しい瞬間でした。


それでもお店の仕事は毎日大体
同じことの繰り返しで、
同じ一日は決してないんだけど、
ほとんどが地味な労働の連続です。
小さいときから見ていたから分かる、
必死で、地道な労働の毎日が
「お店をする」ということ。
立ち仕事だから無理が続けば体を壊すし、
決して毎日毎日やる気一杯で
一日を始められる訳じゃない。
それでも休むわけにはいかない。
休んでしまったら、その日は
お金が全く入ってこないから。
ボーナスもないし、退職金もない。何の保障もない。


だから、お店をすると決めた時、
両方の両親から反対されたのは
本当によく分かる。
親なら、こんな苦労しなくても、
きちんとどこかにお勤めして、
有給休暇やボーナスもちゃんとある、
毎月毎月お金の心配を
しなくていい暮らしをしてほしい、って願うと思う。


それでも、私はこっち側に来たかった。
父や母は、長年体を使って働いてきて、
そのしんどさをいやというほど味わって、
もっと楽な仕事もあったかもなあ、って
思ったかもしれない。
だけどそうやって、生きていくために、
私を育てるために、二人で
必死になってがんばってきた、
その長い時間の積み重ねが
二人の人生なんだとしたら、
私には、それはすばらしいものに思える。
働きながらもなんとか子どもを育てたり、
そんな中でも毎年必ず旅行には出かけたり、
けんかをしても一緒に働かなきゃいけないから、
仕事をしているうちにまた仲直りしていたり。
そういう、一緒に働いてきたからこその
思い出って、お金や物には換えることのできない、
本当にかけがえのないものだと思う。


どんな苦労があっても、安定した収入がなくても、
老後の不安があっても、私はそっちがほしかった。
いつか人生が終わるとき、もう充分、って思えるくらい、
家族と一緒にいたい。たくさん思い出をつくりたい。
私たちが持っていくことができるのは、思い出だけだから。
そして人を本当にしあわせにしてくれるのは、
そういうものだけなんじゃないかと思うのです。
| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 08:11 | - | - |
私ならカフェはしない
こんにちは!ミキです。
最近はカフェをやりたいという人が
増えているようで、本屋にも「カフェの始め方」
「カフェオーナーになるには」
的な本が並んでいます。
そんなにカフェっていいかなあ?
そんな簡単にカフェを始めていいのかなあ?
自分たちがカフェをやっておきながらなんですが、
そう感じます。


お店を持つ、って、すごく大きい、
重たいことだと思うのだけど、
カフェ、という言葉になると
すごく軽くなる感じがします。
だから簡単に「カフェをやりたい」
って口に出来るのではないでしょうか。
始めることは、資金とそれに見合う物件があれば
誰でもできることかもしれないけど、
大切なのは始まってから。
始めるだけじゃなく、続けていくことが
もっともっと難しい。


始めるときは、こんなお店にしたいとか、
こういうものを置きたい、とか、
もう夢いっぱいですっごく楽しいと思うけれど、
商売、という観点から考えると、
自分の理想はもちろんだけど、
そのお店がそこに必要とされているか、
ということのほうが大事になってくるし。


私が以前、京都で店主が家族とやっていた
カフェで働いていたときは、本当にしんどかったです。
飲食店で働くというのは立ち仕事だから、
どうしても疲れます。
最初はよくても、半年、一年と
たっていくうちにどうにも疲れが取れなくなって、
休みの日は一日寝てたりしてました。
働く時間帯も夕方から夜にかけてだったから、
夜中に仕事が終わって、
そのあともちろん夕食を作る気力なんてなく、
店主と一緒にコンビニのお弁当か
牛丼などを買って帰り、寝るのは朝の四時くらい。
昼間も疲れているので体を休めるだけで、
部屋の片付けもできず散らかってました。


カフェをやっている、って、
なんだかすてきそうだけど、
やってみたらこんな感じです。
部屋をきれいに飾ったり、お花を生けたり、
ごはんをきちんと作って食べたり。
そういうものが好きで、それに近づけるような
仕事であるはずなのに、
実際に中に入ってしまうと
そういうものから遠ざかってしまう。
ディズニーランドが大好きだからといって、
ディズニーランドで働いてしまったら、
もうディズニーランドを本当には
楽しめなくなってしまう気がする。
本当に好きだったら、
それを楽しめる立場でいることのほうがいいってことも
あるんじゃないかなあ。


今は、店主がお店をやって、
私はそのお手伝いだから、
お店をやりながらもこどもを育てたり、
ごはんを作ったり、部屋をなんとか
きれいに保ったりもできるけど、
私ひとりでだったらカフェなんて絶対しません。
やってもたぶんあっという間に閉店、
ってことになる気がする。


やりたい、って人を止めることはできないし、
やることがその人や、世の中にとって
本当にいいことってこともあるから、
私が口出しすることではないけど、
「カフェが好き」というスピリット(
それはすごくよく分かります)を
存分に生かす方法は、必ずしも
カフェオーナーになることではないと思うのです。
なんだかんだいってもきちんと決まった日に
もらえるお給料で、(これってものすごいことです)
雑貨を買って部屋を飾ったり、
きちんともらえるお休みの日に、
好きなカフェでのんびり過ごすのでも
十分だと思う。
私も花鳥風月でそんなふうに
過ごしているお客さんがうらやましい。


そうは言っても、「カフェをやりたいんですよ〜」
と言っている人と、実際やる人との間には
すごい距離があるので、そんなに
心配することでもないかもしれませんが・・・。
もちろんお店をやっていてうれしいこと、
すばらしい瞬間もたくさんあるけど、
もし友達がやりたい、と言ったら、
・・・やっぱりお勧めはしません!

| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 08:06 | - | - |
花鳥風月一周年by店主
誰一人知り合いのいない、
この高円寺に引っ越してきたのは、
去年の3月末のことでした。
2ヶ月後にオープンを控え、大槻家の新居では
毎日ふたり(+1才になる娘)による会議が重ねられ、
花鳥風月イズムと呼ばれる独自のコンセプトや
イメージは、もうすでにこの時には固まっていました。
また、メニューの核となるスパゲティの試作は、
ごくごく普通の台所で行われつつも、
おそらくはこの高円寺に
衝撃が走るであろうと確信していたのです。


東京に出てきてから、会社勤めを
3年ほどしていましたが、仕事を嫌としか思えない
不幸な人間でした。ひょっとしたら、
花鳥風月を始めた真のきっかけは、
自分を世に認めさせるためだったのかも知れません。
しかし、そんな我欲、小さな夢では、
お店を続けていくことなど出来ないことを、
徐々に知っていくことになりました。


花鳥風月のお陰で、僕はようやく仕事を
愛せるようになり、お客さんや家族、
この店の道具など全てのもの、そしてこの土地に
感謝の念を持つことができるようになりました。
花鳥風月があるから、自分たちがやっと、
人としての道を歩み始めることができた、
そんな感じがします。
そんな花鳥風月の最初の一年を
温かく見守って下さった皆様には、
心からのお礼を申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(追記)
一周年の営業日には、お花、お菓子、ケーキなどお祝いをたくさん頂きました。
まるで10年ほど営業した店が閉店する日かのように、みなさんのあたたかい気持ちを頂いた日でした。
自分なりに1年間精一杯やってきて、正直、少し疲れがたまってきていました。1周年の節目の日も、ただ普通に過ぎてくれればそれでいい、と思っていました。
でも、その日を無事むかえ、みなさんのお祝いの気持ちを頂いて、驚くほど体が軽くなったのです。もう1年、突っ走ります・・・



| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 08:00 | - | - |
花鳥風月一周年byミキ
花鳥風月がオープンして、一年が経ちました。
一年なんて、世間的にはまだまだ
「できたばっかり」のお店かもしれませんが、
私たちにとっては、商売の厳しさを身をもって知った、
長く険しい一年でした。


半日お店にいて、初めて作るスパゲティが
自分たちのまかないだったり、
きれいに生けたお花も、ほとんど人に
見てもらえないまま枯れていったり、
何組も何組も、下の看板のところで
迷って入るのをやめてしまうお客さんを見ていたり。
目立つ看板もなく、入り口さえ見つけにくい
小さなお店だから当然のことだけど、
世の中から取り残されたようにひっそりと、
人が来ないまま時間だけが過ぎていくのは、
お店というものにとって、本当にさみしい日々でした。


そんな中、時折あの細い階段を上ってくる
足音が聞こえて、そしてお店での時間を楽しんで
帰っていってくれるお客さんたちは、
まるで神様の使いのように思えました。


二階のお店なんて、なかなか人が来ないことは
分かっていたけど、こんなに分かりにくい、
入りにくい、でも店主と私が「本当においしい」と
思うものだけを置くと決めた
この小さな王国のようなお店を、
わざわざ選んで、見つけてくれる人たち
だけに来てほしい。
そういう気持ちを込めて始めた花鳥風月に、
少しずつ足を運んでくれる人が増えて、
しかも自分たちが望んでいたような
お客さんがほとんどであることが、
どんなに暇でも、自信を持って
このお店を続けることができた理由でもあります。


何の情報もない、中も見えない、
すごく安い訳でもない。
そんなお店に、ただ自分の勘だけを頼りに、
勇気を持って上がってきてくれた人たちに、
心からの尊敬と、感謝の気持ちをおくりたいです。
まだまだ険しい道は続きそうですが、
この一年で、感謝という気持ちを
本当の意味で学ぶことができました。


私たちがお店を通して提案したかったもの
・・・ただお腹を満たすだけでなく、
きちんと食事というものに向き合って、
その時間と空間を楽しむこと。
清潔に整えられた空間で食事をすることの心地よさ。
小さなお店だけど、そういう外食の楽しみというものを
ちゃんと味わってもらえるよう、
おいしいものだけ、丁寧に作り続けたい。


その理想を曲げることなく、
一年このお店を続けさせてもらえたということが、
本当にしあわせなことだと思います。


来てくれたお客さんを大切に。
そしてお客さんからも大切にされる。
そういうお店を目指して、
花鳥風月はまた続いていきます。



| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 07:56 | - | - |
いやじゃないということ
こんにちは。ミキです。
この間のお店の定休日の夕方、
うちで店主とひなと三人で
一緒に楽しく夕ご飯を食べながら、
ああ、明日からまた仕事だなあ、と
ふと思いました。
そしてそう思ったときに、
「いやだなあ」という気持ちが
心のどこにも無いことに気が付いて、
じんわりとしあわせな
気持ちになりました。
それは本当に初めてのことだから。


自分が学生だったとき、
アルバイトをしていたとき、
店主が会社員だったとき、
どんなときでもずっと、お休みの日の夕方は
うっすらと悲しかった。
また授業に向けて気合を入れないといけない、
アルバイトの時間に間に合うよう起きないと、
明日の朝にはまた店主(その頃は店主じゃないけど)
は会社に行ってしまう。
どんなに楽しい休日を過ごしていても、
休みが終わったらまた別の世界に
行かなくてはいけないようなあの気持ち。
働いていたらそれは当然のことなのかもしれないけど、
一週間全部が同じような気持ちで
いられたらいいのに。
どうやったら、そんなふうに生きていけるんだろう。
それが私や店主の、生き方を決める基準でもありました。


そして今、やっと「ずっと続けていたい」
と思える毎日になりました。
なんだかんだで10年かかりました。
お店をやっていることはなんだか自由で
かっこいいことのように見えるかも
しれないけど、全くそんなことはなく、
ただ自分たちに向いている、適職だと
いうだけのこと。
たとえ会社員でも、自分が無理せず、
苦しくなく、前向きにがんばっていけるんだったら
会社員でもなんでも構わないのです。


お店を始めて思ったのは、仕事って、
いかに自分の能力を世の中のために
生かせるかどうかなんだなあ、ということです。
もちろん始める前は、自分たちがこういう
暮らしがしたいから、ということが
中心で、そんなことは考えて
いなかったような気がするけど、
今の仕事をして店主も私も初めて、
これなら人の役に立てるかもしれない、
人をしあわせにできるかもしれない、と思いました。
そしてそう思える仕事でないと、
続けていけないんじゃないかと思うのです。
そうじゃないと、どうしても苦しくなる。
愚痴ばかりになってしまう。


だから今は、毎日すべてのことに
感謝することができます。
朝起きて、今日もがんばるぞ〜と思えること。
家族が健康なこと。
またお店での新しい一日を始められること。
お客さんが来てくれること。
仕事のうえでの苦労はもちろんほかの仕事と
同じようにあるけれど、
それは全部自分たちの学びだと思えるし、
苦しいときでもなんだか楽しい。
いやいや仕事(といっても私は
たいした仕事経験はないですが・・・)を
していたときは、感謝の気持ちなんて
どこにもなかった気がするなあ・・・。


昔は海外旅行にも行ったし、
お休みの日はどこかにでかけたり
しょっちゅう外食したりしていたけど、
この一年はそんな余裕は
ほとんどなかったです。
みんなで旅行に行けたら楽しいだろうな〜
と思うけど、でもどこにも行けなくても
この一年はすごく楽しかった。


今まではハワイに行ってもバリ島に行っても、
行く前はものすごく楽しみにしているのに、
途中から、帰ってまた仕事が
始まるときのことを思うと
いつも悲しくなっていたから、
なんだか休んだような気がしなかったです。
でも今なら、どこに旅行に行ったとしても、
旅行中も、帰ってきてからも、
同じ気持ちでいられる気がします。
何もいやじゃないということ。
それが今は、本当にうれしいのです。



| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 07:52 | - | - |
額縁復活!
こんにちは。ミキです。
常連さんの中には気づいている方も
いらっしゃると思いますが、
花鳥風月の額縁が復活しました!
以前かけられていた額縁は、
私の実家のほうにあるお店で買ったものだったのですが、
先月私が実家に帰っている際、
額縁を盗まれた話をしたら、
母が再び同じ物を買ってきてくれたのです。


そのため額縁自体はすでにあったのですが、
父のことで実家に帰ったりしていたので、
全部が終わって再び東京に戻って来たら、
心機一転、額縁をかけなおしてがんばろう、と思って
4月になるまでかけずに置いておいたのです。


その間、いつも来てくれるお客さんがうちのために
額縁を探してくださったり、
実際に額縁をプレゼントして
くださったり(!)したのです。
ご心配をおかけしてどうもすみませんでした。
そんなふうに気にかけてくださって、
私も店主も本当に本当にうれしかったです。
いただいた額縁は、また別の、
それが一番映える形で使わせていただきたいと
思っています。


そして、以前額縁が盗まれたとき、
「絶対許さない」と息巻いていた私ですが、
なんだか許すことにしました。
こうして盗まれてしまったことで、こんなふうに
お客さんに気にかけてもらって、
それだけですばらしい贈り物をもらった気分だし、
(実際にもらったのですが、気持ちという面で)
その罪に対して罰が下されるとしても、
それを下すのは私ではなく神様だから。
すべてのことに意味があるのなら、
私がすべきことは
すべてを受け入れて、また新しい気持ちで
前に進んでいくことだけだと思うから。

今度の額縁とは、長いお付き合いができますように。
そして以前の、盗まれた額縁が、
今幸せでありますように。
| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 09:52 | - | - |
おいしいものの必要性
こんにちは。先月末からお店に復帰しているミキです。
全然関係ないですが、今、
雑誌やテレビによく出ている俳優
クォン・サンウを見るたびに笑ってしまいます。
だってだって、店主と顔が同じなんだもん・・・。
おんなじ顔で、ポーズをつけたり
ウインクしたりしているので
どうしても、何やってんの、
と言いたくなってしまうのです。
私は別にクォン・サンウのファンでは
ないけど(だって・・・ねぇ)
なんか得した気分です。
娘もテレビのCMで牛乳を飲んでいる彼を見て、
「おとーしゃん」と言ってます。特に訂正してません。


実家にいたときのことなのですが、
お父さんが亡くなってから、
いつまでたってもおいしいものが食べられない
ことにびっくりしました。
私の実家は小さな温泉町にあって、
食べ物屋さんがすごく少ないのです。
そして、お父さんのお店は町で一番おいしい
洋食屋さんだったと思っています。
お父さんが病気になってしばらくお店を休んでいて、
半年ぶりにお店を再開したとき、
朝から晩までずっとお客さんが途切れなくて
大変だったと聞きました。
「自分が思ってたよりうちは必要とされてたんやなあ、
と思ってうれしかったなあ」って
そのときお父さんは言ってました。
それから半年もしないうちにまた
お店を閉めることになってしまったけれど・・・。


お父さんが亡くなってから、
しばらくはばたばたしてたくさん
人の出入りもあって、
買ってきたお惣菜やお弁当が続いて、
落ち着いてからも食べに行くお店の
数自体が少ないし、これといって
すごくおいしいところもないので
自分で作るしかないけど、
自分の作るごはんの味はもう充分知っているし。


あるお昼、昔からあるファミレスみたいなところに
お姉ちゃんの家族と一緒にお昼を食べに行ったのですが、
急いでいたのでみんな日替わりランチを頼みました。
運ばれてきたのは白身魚のフライとメンチカツだったけど、
ぬるくて固くて、全然おいしくなかった。
テーブルの上に置かれた市販のドレッシングや、
フライの上にかかってるよく分かんないソースを
見ていたら、悲しくて悲しくて、
お店にいるのに泣いてしまいそうになった。


お父さんのごはんが食べたい。
こんな小さい温泉町で、私がおいしいものばっかり
食べて生きてこれたのは、
お父さんがいたからなんだ。
それって奇跡みたいなことだったんだ、って
初めて気づきました。
そして、傲慢な言い方かもしれないけど、
この町の人たちが
かわいそうに思えてしまいました。
うちがなくなったら、もううちのごはんを楽しみに
来てくれていた人たちの行くところがなくなってしまう。
そう思うと、お父さん一人で、
町中の人たちにおいしいものを
食べさせてきたんだなあ。
食べ物屋さんってすごいなあ、って
改めて思いました。


ごはんを食べに来る人たちは、
元気な人ばかりではなくて、
落ち込んでいたり、悲しいことがあったりもするはずで、
そういうときこそ、本当においしいものを食べなくちゃ、
って私は思います。
だから、花鳥風月はそういうときに必要とされる
お店でありたいと思います。
どんなときでも、絶対においしいものが
食べられるところがあるって、
安心できることだと思うから。
もちろん料理をするのは店主で、
私はそのお手伝いにすぎないけど、
おいしいもので人をしあわせにしたいって
気持ちは同じです。


お母さんはまだ元気でいるし、
おいしいごはんも作ってくれるけど、
私は小さい頃からお父さんのごはんで育ってきたから、
もう私のためにごはんを作ってくれる人が
いなくなってしまったっていうことは、
すごく心もとないような感じがします。


何より残念なのは、ひなこにお父さんの作る
ごはんを食べさせてやれなかったこと。
ひなこにはやさしくて、料理上手な
おじいちゃんがいたのに、
本当に少ししか一緒にいられなかったこと。
だからそのぶん、ひなこには
おいしいものを食べさせたいし、
やさしくしてあげたい。
(これがまた難しいんですが・・・
私は未熟者なので・・・)
そして店主の、ひなこのお父さんのごはんを
たくさん食べて育ってほしい。
その贅沢さに気づかなくてもいいから、
毎日毎日、当たり前みたいに
おいしいものを食べて育ってほしいです。

| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 08:19 | - | - |
初挑戦パート2


昨日、初「生け花」をやりまして、
ちょっと調子に乗って本日も挑戦してみました。
行き着けの花屋さんに行きまして、
10分ほどあれやこれや悩みながら選んで、
見よう見真似でやってみました。
(僕が生けるのは、最初で最後かもしれません!
貴重ですよ)


なんとかなるもんですね。
自分で言うのもなんですが、上出来です。
いつもお花などのことはミキに任せていたので、
あまり深く考えていなかったのですが、
元気な植物が飾られたテーブルを見て、色々考えました。


花鳥風月のテーブルの上には、
いつも小さな花瓶ときれいなお花だけがあります。
他の多くの店ではどうでしょうか。
まず、灰皿、チーズやタバスコ。
使い捨てのスティックシュガーや
ポーションミルク、紙ナプキン。
これだけ便利になってしまった世の中では、
当たり前のことかもしれませんが・・・
それでは、興ざめではありませんか?


便利な物を提供して、感動を売る時代は、
そろそろ終わりが近づいてきたのではないでしょうか。
花鳥風月はなにより「風流であること」を
大切に考えているのです。
そんな思いが、少しでもお客様に伝われば、
嬉しいと思います。


| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 08:13 | - | - |
初挑戦!



ミキが留守の間の心配事のひとつが、「お花」です。
お花に関してはいつも任せっきりで、
むしろ無関心な私ですが、
今日トイレと洗面所のお花を見たところ、
少し弱っている様子・・・
ついにやらねばならぬのか・・・と思って、
やってみました(写真)。
トイレと洗面所の2ヶ所だけなんですけどね。
でも、いい感じでしょ?


(先日の私の誕生日に、お客様から頂いた
お花で生けたんですよ。たくさんプレゼント頂いて、
ほんとにありがとうございました!)


| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 08:10 | - | - |