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花鳥風月通信

自慢のおいしいスパゲティ
高円寺「花鳥風月」の公式ブログ
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おいしいものの必要性
こんにちは。先月末からお店に復帰しているミキです。
全然関係ないですが、今、
雑誌やテレビによく出ている俳優
クォン・サンウを見るたびに笑ってしまいます。
だってだって、店主と顔が同じなんだもん・・・。
おんなじ顔で、ポーズをつけたり
ウインクしたりしているので
どうしても、何やってんの、
と言いたくなってしまうのです。
私は別にクォン・サンウのファンでは
ないけど(だって・・・ねぇ)
なんか得した気分です。
娘もテレビのCMで牛乳を飲んでいる彼を見て、
「おとーしゃん」と言ってます。特に訂正してません。


実家にいたときのことなのですが、
お父さんが亡くなってから、
いつまでたってもおいしいものが食べられない
ことにびっくりしました。
私の実家は小さな温泉町にあって、
食べ物屋さんがすごく少ないのです。
そして、お父さんのお店は町で一番おいしい
洋食屋さんだったと思っています。
お父さんが病気になってしばらくお店を休んでいて、
半年ぶりにお店を再開したとき、
朝から晩までずっとお客さんが途切れなくて
大変だったと聞きました。
「自分が思ってたよりうちは必要とされてたんやなあ、
と思ってうれしかったなあ」って
そのときお父さんは言ってました。
それから半年もしないうちにまた
お店を閉めることになってしまったけれど・・・。


お父さんが亡くなってから、
しばらくはばたばたしてたくさん
人の出入りもあって、
買ってきたお惣菜やお弁当が続いて、
落ち着いてからも食べに行くお店の
数自体が少ないし、これといって
すごくおいしいところもないので
自分で作るしかないけど、
自分の作るごはんの味はもう充分知っているし。


あるお昼、昔からあるファミレスみたいなところに
お姉ちゃんの家族と一緒にお昼を食べに行ったのですが、
急いでいたのでみんな日替わりランチを頼みました。
運ばれてきたのは白身魚のフライとメンチカツだったけど、
ぬるくて固くて、全然おいしくなかった。
テーブルの上に置かれた市販のドレッシングや、
フライの上にかかってるよく分かんないソースを
見ていたら、悲しくて悲しくて、
お店にいるのに泣いてしまいそうになった。


お父さんのごはんが食べたい。
こんな小さい温泉町で、私がおいしいものばっかり
食べて生きてこれたのは、
お父さんがいたからなんだ。
それって奇跡みたいなことだったんだ、って
初めて気づきました。
そして、傲慢な言い方かもしれないけど、
この町の人たちが
かわいそうに思えてしまいました。
うちがなくなったら、もううちのごはんを楽しみに
来てくれていた人たちの行くところがなくなってしまう。
そう思うと、お父さん一人で、
町中の人たちにおいしいものを
食べさせてきたんだなあ。
食べ物屋さんってすごいなあ、って
改めて思いました。


ごはんを食べに来る人たちは、
元気な人ばかりではなくて、
落ち込んでいたり、悲しいことがあったりもするはずで、
そういうときこそ、本当においしいものを食べなくちゃ、
って私は思います。
だから、花鳥風月はそういうときに必要とされる
お店でありたいと思います。
どんなときでも、絶対においしいものが
食べられるところがあるって、
安心できることだと思うから。
もちろん料理をするのは店主で、
私はそのお手伝いにすぎないけど、
おいしいもので人をしあわせにしたいって
気持ちは同じです。


お母さんはまだ元気でいるし、
おいしいごはんも作ってくれるけど、
私は小さい頃からお父さんのごはんで育ってきたから、
もう私のためにごはんを作ってくれる人が
いなくなってしまったっていうことは、
すごく心もとないような感じがします。


何より残念なのは、ひなこにお父さんの作る
ごはんを食べさせてやれなかったこと。
ひなこにはやさしくて、料理上手な
おじいちゃんがいたのに、
本当に少ししか一緒にいられなかったこと。
だからそのぶん、ひなこには
おいしいものを食べさせたいし、
やさしくしてあげたい。
(これがまた難しいんですが・・・
私は未熟者なので・・・)
そして店主の、ひなこのお父さんのごはんを
たくさん食べて育ってほしい。
その贅沢さに気づかなくてもいいから、
毎日毎日、当たり前みたいに
おいしいものを食べて育ってほしいです。

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