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花鳥風月通信

自慢のおいしいスパゲティ
高円寺「花鳥風月」の公式ブログ
<< 私ならカフェはしない | main | 2006年 7月19日 >>
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自営業という生き方
こんにちは。ミキです。
前回、むやみにカフェをオープンするのには
反対していた私ですが、
自営業、というものにはすごい魅力を感じます。
応援したい、って思ってしまいます。
私の両親も小さなレストランをしていましたが、
私が好きだったのは、朝の風景です。
日曜の朝、私が二階から
下の居間に下りていくと、お父さんとお母さんが
朝のテレビを見ながら身支度をしています。
コーヒーを飲みながら、今日はどうかなあ、
忙しいかなあという話をしたり、
テレビのおかしなニュースを見て笑ったり。
そんな様子を見ながら私は
一緒のテーブルで朝ごはんを食べていて、
そのうち父と母は
それぞれお店の準備に行ってしまいます。


開店前のお店はしんとして、
でも準備を整えてお客さんを待つだけの
状態になったお店はとてもきりっとしてきれいです。
最後に、閉めてあったブラインドと
カーテンを開けると、朝の光がぱあっと
お店中に入ってきて、それはいつ見ても、
また新しい一日が始まるんだ、
と思える美しい瞬間でした。


それでもお店の仕事は毎日大体
同じことの繰り返しで、
同じ一日は決してないんだけど、
ほとんどが地味な労働の連続です。
小さいときから見ていたから分かる、
必死で、地道な労働の毎日が
「お店をする」ということ。
立ち仕事だから無理が続けば体を壊すし、
決して毎日毎日やる気一杯で
一日を始められる訳じゃない。
それでも休むわけにはいかない。
休んでしまったら、その日は
お金が全く入ってこないから。
ボーナスもないし、退職金もない。何の保障もない。


だから、お店をすると決めた時、
両方の両親から反対されたのは
本当によく分かる。
親なら、こんな苦労しなくても、
きちんとどこかにお勤めして、
有給休暇やボーナスもちゃんとある、
毎月毎月お金の心配を
しなくていい暮らしをしてほしい、って願うと思う。


それでも、私はこっち側に来たかった。
父や母は、長年体を使って働いてきて、
そのしんどさをいやというほど味わって、
もっと楽な仕事もあったかもなあ、って
思ったかもしれない。
だけどそうやって、生きていくために、
私を育てるために、二人で
必死になってがんばってきた、
その長い時間の積み重ねが
二人の人生なんだとしたら、
私には、それはすばらしいものに思える。
働きながらもなんとか子どもを育てたり、
そんな中でも毎年必ず旅行には出かけたり、
けんかをしても一緒に働かなきゃいけないから、
仕事をしているうちにまた仲直りしていたり。
そういう、一緒に働いてきたからこその
思い出って、お金や物には換えることのできない、
本当にかけがえのないものだと思う。


どんな苦労があっても、安定した収入がなくても、
老後の不安があっても、私はそっちがほしかった。
いつか人生が終わるとき、もう充分、って思えるくらい、
家族と一緒にいたい。たくさん思い出をつくりたい。
私たちが持っていくことができるのは、思い出だけだから。
そして人を本当にしあわせにしてくれるのは、
そういうものだけなんじゃないかと思うのです。
| 旧ブログより「傑作選!」・・・お店 | 08:11 | - | - |
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