ツイッターがんばってます!
店主のつぶやき
PROFILE
Calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
CATEGORIES
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECOMMEND
LINKS
OTHERS

花鳥風月通信

自慢のおいしいスパゲティ
高円寺「花鳥風月」の公式ブログ
<< 2007年 2月10日 | main | 2007年 2月15日 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
お父さんの夢
こんにちは。ミキです。
この間、お父さんが亡くなってから初めて、
お父さんの夢を見ました。
実家のお店の厨房で、二人で何か
料理をしている夢でした。


目が覚めたとき、お父さんと一緒にいるときの感覚を
リアルに思い出してしまって、胸が痛くて泣きました。


あの厨房の隅っこの台に座って、
お父さんが料理を次々に
作っていく様子を見ながらおしゃべりしたい。
もう何をどう作ったって
おいしくしかなりようがない、
同じ物を何年も作り続けてきた慣れた手つき。
手際よくお肉や海老に衣をつけたり、
野菜をこんもりと
お皿に盛り付けたり、ポークソテーの、
たまねぎがたくさん入った
自家製のしょうがのソースをじゃっと
フライパンに加える、うっとりするような
いい匂いに包まれて、何度も何度も繰り返し見た光景。
小さな厨房でくるくる動きまわりながら、
お父さんは毎日忙しそうに料理を作り続けて、
私はその様子を毎日見ながら大きくなった。


私が朝ごはんを食べているときの、
お父さんの髭剃りの音、
仕事の後には、お母さんと一緒に
お酒とちょっとした肴を用意して
お店で飲んでいて、私もそこにいれてもらったこと、
どこかに出かけるときは、お父さんが
先に車に乗ってエンジンをかけて待っていて、
お母さんと私が準備や戸締りをして、
いそいそと玄関に向かうあのわくわくした感じ。
そういうものがいっぺんに思い出されて、
そのすべてがもう
終わってしまったことが悲しかった。
この年になっても、お父さんの前では
私は最後まで小さな子どもだった。



この間、お店の休憩時間に
ひなこをお店に連れていきました。
ひなこもお店が好きで、迎えにいくと
「お店行きたいの」としょっちゅう言います。
(お店に行くと余ったデザートや
アイスミルクティーをもらえる
からじゃないかな・・・)
「いらっしゃいませ〜」と言いながら
お店に入っていくひなこ。
なんか違うけど、まあよい。
ひなこもやっぱり厨房に興味があるらしく、
まず厨房に入って冷蔵庫を開けたり
流しを覗いたりしています。
この前は店主がトマトソースを仕込んでいたので、
大きな鍋に玉ねぎを炒めているところでした。


「見たい!見せて〜」とひなこが言うので、
店主がひなこを抱っこして、
片手で抱きかかえながらもう片方の
手でたまねぎをかき混ぜている様子を
少し離れたところから見ていたら、
なんだか泣きそうになってしまいました。
それが、本当に幸福な光景に見えたから。
そして、これから店主とたくさんの思い出をつくって
いくだろうひなこのことが少しうらやましかった。
ばかみたいだけど、もう自分も充分持っているんだけど、
ただそのことだけが「いいなあ」と思ってしまった。


子どもが一緒だと、
なかなか仕事ははかどらないんだけど、
それでもやっぱり店主は幸せそうに見えた。
自分の子どもが、自分の仕事に興味を持って、
それを見せてあげられることが。
かわいい小さな子が、仕事の合間に
自分の腕の中にいることが。
そんなふうに、小さい私が
お父さんを幸せにしたことだけを祈る。
どうか私が幸せだったみたいに、
小さい私がお父さんを
幸せにしましたように。
わたしにとってお父さんと
厨房で過ごした時間が宝物であるように、
お父さんの中でも、その時間が
かけがえのないものになって、
いつまでもお父さんの心の中で
輝いてくれますように。

| 旧ブログより「傑作選!」・・・家族 | 18:23 | - | - |
スポンサーサイト
| - | 18:23 | - | - |