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花鳥風月通信

自慢のおいしいスパゲティ
高円寺「花鳥風月」の公式ブログ
<< 2008年 4月9日 | main | 2008年 4月14日 >>
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当たり前じゃない



こんにちは。ミキです。
先日三周年を迎えた花鳥風月ですが、三年たって
ようやく、週末は満席が続くことが増えてきました。
うちは小さいお店ですし、入られたお客さんも
ゆっくり食事を楽しんでくださる方が多いので、
せっかく来ていただいても、座ってもらうことが
できず帰してしまうこともあり、
申し訳なく思っています。
平日はまだまだのんびりした時間があるので、
そんなときに来てくださると有難いですが、
やはり土日が休みの方が多いのでしょうね。


満席のお店を眺めていると、ふと、
胸が一杯になることがあります。
うれしくて、有難くて。
これからお店をやる人も、始めたけれど閉店することに
なってしまった人も、お店をやったことのない人も、
きっと、お店を始めれば、人は来てくれる、と
なんとなく思ってしまうんじゃないかと思います。
お店というものがあれば、なんとなく人は来て、
大体これくらいの売上があるだろう、と予測します。
でも最初は、本当に、びっくりするほどに、来ません。
花鳥風月も、最初の一年は、もうただひたすらに、
お客さんが来てくれるのをじっと待つ日々でした。
仕事をしているより、店主とおしゃべりしている時間の
ほうがずっと長かった。


そう言うとなんかちょっとたのしそうですが、
自分たちが、「こういうお店だったら人に喜んで
もらえるんじゃないか。素敵なお店ってこういうことじゃ
ないか」と信念を持ってやっているお店に、
人がちっともやってこなくて、それでもいつか
忙しくなることを信じながら、
じっと待つだけの時間というのは、
ときに気が狂いそうになるくらいしんどいことです。
自信をなくしそうにもなるし、生活も苦しいから
ちょっとしたことでけんかにもなる。


最初の頃は、どうしてこんなに人が来ないんだろう、
こんな目に合うほど悪いことしたかな?とか
あれこれ思い巡らせたものですが、
そんな中で、店主と毎日話しながら、「それでも、
自分達の信じたやり方でがんばっていこう」
「たとえ一人でも、来てくれたお客さんには
最高においしいものをだそう」と気持ちを奮い立たせて、
何度も何度も気持ちを立て直してきました。
それでも、まだ自分達のなかのこだわりみたいなものが
なかなか捨て切れなくて、お客さんの食べ方が
気になったり、過ごし方に疑問を感じたり、
それを変えたくて試行錯誤したり。
だから、最初の頃のお店は、もっともっと頑なでした。


でも、三年経つうちに、お店がちょっとずつ
忙しくなってきたみたいに、自分達の心もちょっとずつ
変わってきて、久々に来られたお客さんに、
「初めて来たときと、なんだかお店の感じが違う」
「何か分からないけど、前より居心地がよくなった」
と言われたりするようにもなりました。
昔は、「花鳥風月のよさを分かってくれる人にだけ
来てもらえればいい」という気持ちでいたのですが、
今はただ、どんな人でも、お店で楽しい時間を
過ごしてもらえればいいなあ、という気持ちに
変わってきました。


どんな過ごし方をしていても、そこにいる時間が
楽しいから来てくれているのだろうし、
なにより、繰り返し来てくれることが
本当にうれしい。そして、自分達がどうにかしようと
しなくても、お客さんは自分達で自然に
良いほうに変わっていってくれる。
時間をかけて、それを見せてくれるということを
知ったから。


あの苦しい三年。でも、この三年があって
本当によかった。
もし、すぐにお店が軌道にのって、すぐにたくさんの
お客さんが来てくれるようになっていたら、
大事なことが分からないままになっていたかもしれない。
本当の感謝も、自分達の未熟さも、お店とは
どういうものかも。どうあるべきかも。
お店を開いて、そこにお客さんが来てくれるということ。
それは、全然、当たり前じゃない。
それを知ることができた。
これからも、それに甘えることなく、
もっといいお店に、もっとよい自分達になれるように、
お店を続けることで変わっていけるように、
がんばっていきたいと思います。



写真は、店主のお姉さん夫婦にいただいたお花。
みなさん、お店にぴったり合うお花を
贈ってくれるのがうれしい。
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